仕事ができる人の本当の「謙虚さ」とは?

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「仕事ができる一流の人はみな謙虚である」

って、よーく聞く言葉です。

 

私も、「うんうん、そうだよな」と頷く方です。

 

基本的には尊大な人よりは謙虚な人の方が好きですが、
でも謙虚な人には2種類あるとも思っています。

すなわち、
自分で「謙虚だ」と言う人と
自分で「謙虚だ」と言わない人。

 

まず、前者ですが、
こちらが何も聞いていないのに、

私なんかまだまだです。

まーた、やっちゃいました。

本当に未熟者だなーと思います。

など、自分がいかに未熟であるかを
力強く(笑)語る人です。

それ相応にへりくだっている様子ですが、
うーん、なーんか違うんです。

 

というのは、大変失礼ながら、
もしかしたら彼らは
自分が謙虚であることをアピールしたい自己主張の強い人
ではないかと感じてしまうんです。

「私は謙虚です、ね、ね」という香りがするんです。

で、心の底では意外と、
「謙虚な自分って結構イケテル」って思っているのではないか。

 

別に害を及ぼすわけではないし、
自分のことを自分の言葉で発信するのも、
それなりに勇気のいることですから
どのような表現をしようが、それはそれで尊重いたします。

ただ・・・

このような人で圧倒的に仕事ができる人を私は知りません。

 

「仕事ができる一流の人はみな謙虚である」

んが、

「謙虚だからといって一流とは限らない」わけでして…。

つーか、これは謙虚なのか?

 

 

一方、後者ですが、
自分が未熟であることを十分知ってはいるのですが、
人から聞かれない限りそんなことは口にはしません。

何かの拍子に
「○○さんて、すごいですね!」と言われたときには、

「いやいや、私なんかまだまだですよ」

と答えますが、その後に、

「だからこそ、○○をしているんですよ」

という言葉を続けることができる人です。

 

言い換えると、自分の未熟さを知っているがゆえに、

もっと成長するために、

もっと理想に近づくために、

もっと人間を磨くために、

日々の努力を怠らない人です。

このような人には、仕事ができるな、と感じる人が多いです。

 

証券会社時代の私の上司は、
客先で行った自分のプレゼンについて、
部下の私にさえフィードバックを求めるような人でした。

「自分のことは自分では分からない。
上司を育てると思って、
忌憚のないフィードバックをしてくれないかな。」

とっても仕事ができる人でしたが、
彼の姿勢からはいつもこのような謙虚さを感じました。

 

仕事ができる一流の人の「謙虚さ」というのは、

未熟な自分を知っているが、それを自分から口にしたりせずに、
ただ淡々と、自分を磨くための努力を実践している、

その姿勢のことだと思います。

 

このような人は、その姿だけで周りに無言の影響を与えます。

 

その後、私が管理職になったとき、
自分のプレゼンのフィードバックを部下に求めることができたのは、
この上司のおかげなのですから。

 

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