大正大学での講師が4期目になります。
お世話になっている方の講座の一部を
担当させていただいているのですが、
主に3~4年生を中心に、
「自分を高めるための考え方」について話をしています。
毎期、フレッシュな
学生さんたちとの出会いが楽しみです。
で、ひとつ、
私自身が驚いていることがあるのですが、
4期連続!!!!で
受講してくれている学生さんがいるんです。
その講座全体を担当されている主任教授の
人間的な魅力が最大の理由だとは思うのですが、
それにしても4期連続です。
私も講義内容を毎回少しずつ
バージョンアップしてはいますが、
基本的には、初めて私の話を聴く学生さんを
想定しているため、そんなに大きく変えてはいません。
先週、講義開始前に
「またまた、受講してくれてありがとね!」と
言葉を交わしたついでに、
「なぜ、同じ内容なのに何度も受講してくれるの?」と
あらためて聞いたところ
「毎回、アップデートできるから」とのこと。
1回だけだと忘れるし、
回数を重ねることでよりよく消化できる、
毎回違った気づきもある、
ということなのかなと。
私の講義は、学生同士がペアやグループで
話し合うワークショップを取り入れているので、
確かに、その時の自分や、話し合う相手によって
気づきが異なってくることはあるかもしれません。
しかし、それでも、「教えられる」のではなく
「学習する」という主体的な気持ちがなくては、
続かないでしょう。
4年生になって早々と内定を決めた彼は、
今期も最前列の真ん中で熱心に聴講してくれており、
講師としては嬉しい限りです。
私たちも、「同じものから違ったことを学ぶ」
ということが確かにあります。
たとえば、ビジネス書でも、
数年前に読んだ時と今年読んだ時とでは、
感じることや印象に残ることが違ったりします。
「読むたびに違う」というのは、
取りも直さず「読んでいる自分が違う」ということです。
特に、このことが顕著に表れるのは
「ノウハウややり方」に関する本よりも
「考え方やあり方」に関する本です。
同じ一文でも、その時々の自分に照らし合わせると
意味合いが変わってくるんです。
「毎回、アップデートできるから」
という彼の言葉に触発され、私も何冊かの本を
再読しようかなと思っています。
どうせですから、再読候補を何冊かシェアしますね。
出版直前に人の本を紹介してどうすんだと、
自分にツッコミを入れていますが、まあ、いいでしょう。
完璧に私の好みですから、
あなたが面白いと思うかどうかは???ですので。
『直感力』 羽生善治
『ツキの正体』 桜井章一
『こころを動かすマーケティング』 魚谷雅彦
『聖の青春』 大崎善生
『世に棲む日々』 司馬遼太郎
『経営者の条件』 P.ドラッカー
『自分の中に毒を持て』 岡本太郎
ではまた。