問題の「構造」に目を向ける

├問題解決力を高める

 

米国系の会社にいたとき、
米国人の上司と週1回、1対1で定期的なミーティングを行っていました。

いわゆる、ワン・オン・ワン・ミーティングです。

日常の業務報告は都度メールで行っていたので、
相談や提案事項、サポートして欲しいことなど、
対面で話した方がよいことのみをギュッと圧縮して行います。

 

ある日のミーティングです。
明らかに彼の機嫌が悪いのです。

 

普段は、ジョークを交えながら明るい雰囲気で話をするのですが、
その日は、表情が硬くて、反応もイマイチです。

私には全く心当たりがないのですが、
「彼にもいろいろあるんだろう」とやり過ごしました。

 

しかし、翌週も同じように機嫌がよろしくない。

 

「これは、何か理由があるな」と、彼の秘書に聞いてみました。

すると、私とのミーティングの直前の時間に、
日本語の個人レッスンを受け始めたとのこと。

「思うように話せずに、かなりストレスが溜まるみたいですよ」だって。

 

おうっ、そのとばっちりを受けていたのか!
と合点がいきました。

 

そこで、適当に理由を付けて
ミーティングの日時を変更してもらったところ、
次回からは、いつもの陽気な上司に戻りました。

 

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構造的問題を見過ごさないために
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起きている問題現象が何度も繰り返されるときには、
裏に構造的な理由が隠されています。

対症療法で一見解決したように見えても、
本質的な問題はなくなりません。

 

繰り返し現れる問題の根底にある理由を見つけて
取り除くことが必要です。

 

構造的な問題を見過ごさないためには、
問題現象を目にしたとき、
自問する習慣を持っておくとよいでしょう。

 

例えば以下のような自分への問いかけです。

 

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問題発見力の差が問題解決力の差となる
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・同じ問題が繰り返されていないだろうか?

・人を変えても問題が続いていないだろうか?

・問題が起きるときの状況に共通点はないだろうか?

・解決したはずの問題がまた起きていないだろうか?

・人に問題があると思い込んでいないだろうか?

・罰で問題を抑え込んでいないだろうか?

・短期的にうまくいっても、長期的にはうまくいっていないのではないだろうか?

・常に監視していないと問題が発生する状況ではないだろうか?

 

問題解決を図る前に、正しく問題を捉えることが重要です。
問題発見力の差が問題解決力の差となるからです。

 

 

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