できる人は「持論」をバージョンアップさせている

├できる人の仕事への姿勢

 

今回は、「持論を展開する」
ということについてです。

 

人の話を聞かずに
自分のことばかり言う人がいます。

 

自分の尺度で物事を
断定的に決めつけてしまいます。

 

自分の価値観を軸に持論を展開するのです。

 

 

一方で、人の話に耳を傾ける人もいます。

 

いきなり否定するのではなく、
なぜそう考えるのか相手と対話をしようとします。

 

でも、そのような人でも、
自分の価値観を軸に持論を展開することはよくあります。

 

まあ、そもそもですが、
仕事を進めていく上で
持論を展開することは大切なことです。

 

それをしないと、
人の言うことに付いていくだけの
自律心のない人になってしまいます。

 

持論を展開すること自体は
必要なことですが、ここで質問です。

 

人の話を聞かずに持論を展開する人と、
人の話を聞いた上で持論を展開する人と、

チームにとってどちらがより必要な人材でしょうか。

 

もちろん、
人の話を聞いた上で持論を展開する人ですね。

 

で、もうひとつ質問です。
『それはなぜでしょうか?』

 

チームの和をつくるから?

協調性があるから?

雰囲気を壊さないから?

 

違います。

チームにより大きな価値を提供するからです。

 

なぜかというと、人の話に耳を傾ける人は
『持論は変わっていく』
ということを知っているからです。

 

そもそも、持論なんて
生まれたときからあるわけではなく、
様々な人生や仕事の経験を通してつくってきたものです。

 

今の持論を持つようになる前には、
別のことを考えていた時期があったはずです。

 

新しい情報を得たり経験を積むことによって、
人の持論はどんどん磨かれながら進化していくのです。

 

人の話に耳を傾ける人はそれを通じて
自分の持論を磨き続けていく力のある人なのです。

 

状況や環境の変化に対応した
最新の持論を装備しているので、
よりチームに貢献することができるでしょう。

 

だから、チームにとって必要な人なのです。

 

 

これに対して、人の話を聞かない人は、
持論を大切にしすぎるあまり
「持論は変わらないもの」あるいは
「変えてはいけないもの」だと思っています。

 

持論を変えることが
自分を見失ってしまうことだと勘違いをしている人です。

 

でも、パソコンのOSやアプリケーションでも、
バージョンアップしていかないと
徐々に使えなくなっていきますよね。

 

それと同じです。

そのような人は「頑固な人」だけではすみません。

チームの空気を悪くもしますし、
何より変化についていけずに
チームへの貢献度合いもどんどん小さくなります。

 

周りからも頼りにされなくなっていく残念な人ですね。

 

 

良い人生や仕事のためには
考え方の軸としての持論を持つことは大切なことです。

 

それをチームや人に伝えることで
様々な貢献をすることもできます。

 

しかし、
貢献度合いを高め続けるためには、
それは変わるものだということ、
磨き続けていくものだということを知っておくことは
もっと大切なことです。

 

ついでに言うと、「持論」だけでなく
「価値観」や「信条」なども同じです。

 

今この瞬間の自分の「価値観」や「信条」は
考え方やあり方の軸として大切にすべきです。

 

でも、持論と同じようにそれも変わっていくもの、
磨き続けていくものであるということは知っておきましょう。

 

だからこそ、人の話に耳を傾けることは大切です。

 

一流の経営者の方々が、
謙虚に人の話に耳を傾けるのはそのためです。

 

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