誰しも、「人から良く思われたい」という気持ちはあります。
しかし、「人から良く思われたい」という気持ちで、『本心とは違う行動』
をとってしまうと、逆効果となることが少なくありません。
「人から良く思われたい」という気持ちで、NOと言えずに作り笑いで頼み
事を受けてしまったり、本意ではないのに同調圧力に負けて賛同してしま
ったり、心にもないお世辞を言ってしまったり・……。
こういう行動を取り続けていると、どうなるのでしょうか?
「あの人は、人の目ばかり気にして自分というものがないんだよね」
こう、陰口をたたかれるようになります。人は、相手の行動の裏にある気
持ちには敏感で、見透かされてしまっているのです。
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裏の気持ちは見透かされる
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あなたも、「あの人は自意識過剰だね」「あの人にはつまらないプライドが
あるよね」と、見事に人を見透かした経験はないでしょうか。
これは喜劇としか言い様がありません。
「人から良く思われたい」という行動で、「人から悪く思われてしまう」の
ですから。
相手の気持ちに配慮すること自体は大切です。相手を傷つけないような丁
寧なコミュニケーションも必要です。相手を理解する努力も必要です。
それでも、相手がどう思うかは相手の問題であり、自分がコントロールで
きることではありません。
自分がコントロールできることは、自分がどう考え、どう伝えるかです。
そして、大切なことは、その結果起きることはすべて自分が引き受ける覚
悟です。
相手に対して誠実であろうとする前に、自分に対して誠実である―――こ
のように考えた上での言動であれば、結果がどうであれ、納得できると思
います。
それを積み重ねていったものが、結果的に、周りの人からの評価となるの
です。