ヒトデを海に戻す男

■良き生き方とは

 

講師仲間でよく語られるショートストーリーを紹介します。

+++++

ある人が海岸を歩いていると、一人の男が何かを拾って海に投げているのに
気がつきました。近づいてよく見ると、浜辺に打ち上げられているヒトデを
拾って、1つ1つ海に戻しているのです。

でも、浜辺には何百何千というヒトデが打ち上げられています。
1つや2つを海に戻したところで何も変わりません。にもかかわらず、その
男は1つ1つていねいに拾いあげて、海に戻し続けているのです。

不思議に思って男に聞いてみました。「いったい、何をしているのですか?」

男は、「見たら分かるだろ。ヒトデを海に戻しているんだよ。このままでは
死んでしまうからね」と答えました。

「でも、何千というヒトデが打ち上げられているんですよ。1つや2つ戻し
たところで何の意味もないんじゃないですか」と聞くと、男はまた1つヒト
デを海に投げ入れてこう答えました。

 

「いま海に戻したヒトデにとっては意味があるんだよ」

 

-------------
「恩返し」ならぬ「恩送り」
-------------

世の中は、自分ができることで誰かの幸せを手助けすることの「連鎖」だと
思います。

学生時代によく食事をおごってくれた先輩は、「あなたも後輩に同じこと
をしてやってくれ」と言っていました。直接的な「恩返し」ではなくても、
受けた恩を誰か別の人に送る「恩送り」ですね。

だから、手助けをする相手がたった一人であっても、意味がないなんてこと
はありません。もちろん、相手にとっては大きな意味がありますが、それだ
けでなく、そこから何人、何十人へと続く「恩送り」が始まるのですから。

 

『刻石流水(こくせきりゅうすい)』という言葉があります。
仏教経典の「懸情流水 受恩刻石(懸けた情けは水に流せ、受けた恩は石に
刻め)」から来ているそうです。

受けた恩を必ず誰かに返す「恩送り」の気持ちを忘れずに生きていきたいですね。

 

 

関連記事

無料メルマガ



お問い合わせ



東洋経済オンライン





ブログ新着記事

  1. Clean Hands, Cool Brain, Warm Heart

  2. 企業が求める“VUCAの時代”を生き抜く人

  3. やる気を出す最強の方法とは?

  4. 悩みを相談した上司が私に放った「ひと言」

  5. 「好き」で「得意」なことを「価値転換」する

TOP