「管理職にはなりたくないという部下ばかりで困っているんです」
ある管理職の方の悩みですが、
その後に続いた言葉に絶句してしまいました。
「私も本音では、管理職なんてなりたくなかったんですが」
おいおい、そりゃないだろ。
嫌々管理職をやっている上司を見ていれば、
誰だってああはなりたくないと思うでしょ。
うーん、でも、
日本の企業の将来を考えたら
笑っている場合ではないですね。
2017年3月にソニー生命が行った、
中学生男女それぞれ100人に対する
「将来なりたい職業」調査によると、
男子の1位は、ITエンジニア・プログラマーで、
女子の1位は、歌手・俳優・声優などの芸能人です。
続いて、
男子
2位 ゲームクリエイター
3位 YouTuber
女子
2位 漫画家・イラストレーター・アニメーター
3位 医師
ついにYouTuberが「職業」になったか!
と驚いているようでは時代に取り残されますよ。
中学生の彼らがなりたい職業を上げている理由は
それが「カッコいい」からでしょう。
TVやネットで見る有名エンジニアや
ゲームクリエイターの姿がカッコよく、
AKBやももクロを始めとする
アイドルの姿がカッコよく見えるのです。
女子3位の医師など、どう考えても、
『ドクターX』の米倉涼子や
『コードブルー』の新垣結衣、戸田恵梨香らが
カッコいいからだと思います。
人は、カッコいい職業に憧れます。
私が子どものころの憧れの職業も、
野球選手、パイロット、科学者などの
カッコいい人たちでした。
ということは、先ほどの管理職の方は、
おそらく部下から見てカッコ良くはないのでしょう。
身近に見ているカッコ良くない人には
誰も憧れたりしませんし、そうなろうとは思いません。
部下がカッコいいと思い憧れる管理職って
どのような人でしょうか?
部下や後輩のいる方は、
あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
カッコいい経営者、
カッコいい先輩、
カッコいい先生、
カッコいい父親、母親……
すべて同じかと思います。
ちなみに、中学生が思うカッコいい大人の第1位は
「好きなことに打ち込んでいる人」
だそうです。