人からの頼まれごとを断れない人

├感情のマネジメント

 

まわりの人と良好な人間関係を築いていきたい!

 

多くの人が望むことです。

 

でも、そう思うがゆえに、
必要以上に臆病になってしまうこともあります。

 

典型的な例が、
人から頼まれごとをされたとき、
本音は断りたいのだが断れない。

 

あっ、「断らない」と「断れない」は
違いますので念のため。

 

 

で、この「断れない」ですが、
理由は人によって様々とはいえ、
大まかに分類すると次の2つのパターンではないでしょうか。

 

1つ目は、「嫌われたくない」という気持ち。

断ると、「なんだこいつは」と
思われてしまうのではないか。

「これぐらいやってくれてもいいじゃないか」と
思われてしまうのではないか。

そう思われるぐらいなら、
本意じゃないけどイエスって言っちゃお、

このパターンです。

 

もう1つは、
相手に「悲しい思いをさせたくない」という気持ち。

断ると、相手が傷つくかもしれない、
そんなことはしたくない。

断ると、相手ががっかりするかもしれない
そんな自分はイヤ。

そう思われるぐらいならイエスって言っちゃお、

というパターンです。

 

「嫌われたくない自分」と「悲しませたくない自分」
2つの違った気持ちですが、
その根底には、ある共通のことがあります。

 

それは、
本当はどう思っているのかわからない相手の気持ちを、
勝手に想像してしまっていること。

 

もちろん、断られると、
「なんだこいつは」と思う人は確かにいるでしょう。
でも、そんなことすぐに忘れてしまう人だっています。

理由を聞いて「それなら仕方ないよね」
と思ってくれる人もいるでしょうし、

「はっきり言ってくれてよかった」と考える人もいます。

 

同じように、
断られて悲しい思いをする人も確かにいるでしょう。

でも、何とも思わない人もいます。

「たしかに、ちょっとムシのいいお願いたっだよね」
と思う人だっています。

 

相手の気持ちに心を向けることは大切なことです。

でも、それと、相手の希望を
すべて受け入れるということは全くの別物です。

 

良好な人間関係を築こうとして、
結局、断れない自分がいる、
そんな自分が嫌でたまらない、

ということになってしまっては本末転倒です。

どちらかが我慢している人間関係というものは、
決して健全なものではないからです。

 

んじゃ、どうすればいいのでしょうか?

 

相手の頼まれごとに実際にどう応えるかは、
その時の状況に応じて、最終的には自分で決めることですが、
ひとつだけ忘れてはならないことがあります。

それは、人は誰しも
「自分の人生」を歩んでいるということ。

 

人にどう思われるかということばかりを気にして、
自分が本当に望んでいる行動ができないとしたら、
それは「他人の人生」を歩んでいることになります。

 

『人間関係が楽になる医療・福祉現場のコミュニケーション』
の共著者でありコーチングの先輩でもある井原くみ子さんから、
本書の執筆の過程で1つの詩を教えてもらいました。

 

ドイツの精神医学者フレデリック・パールズが書いた
「ゲシュタルトの祈り」という詩です。

 

今回は、この詩を紹介します。
ご参考になれば幸いです。

 

+++++

『ゲシュタルトの祈り』

私は私のために生き、
あなたはあなたのために生きる。

私はあなたの期待に応えて行動するために
この世に在るのではない。

そしてあなたも、私の期待に応えて行動するために
この世に在るのではない。

もしも縁があって、私たちが出会えたのなら
それは素晴らしいこと。

出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。

出典)平木典子:『新版 カウンセリングの話』, 朝日新聞出版, 2004

 

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こちらの本で、さらに具体的な対処法も紹介しています。

『人間関係が楽になる医療・福祉現場のコミュニケーション』
(小薗真紀子, 井原くみ子, 櫻田毅・三輪書店)

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