「精神の衰弱を防ぐのは学問しかない」という渋沢栄一氏の教え

├自己研鑽

 

幕末から明治・大正・昭和を生きた
日本を代表する経済人、渋沢栄一氏。

 

第一国立銀行(現みずほ銀行)の頭取を始めとして
91歳で亡くなるまでに、

帝国ホテル、東洋紡績、東京海上火災保険、
東京証券取引所、キリンビール、サッポロビールなど
500以上の企業の設立に関わり、
日本資本主義の父と呼ばれています。

 

その、渋沢栄一氏の著書『論語と算盤』に
次のような一説があります。

 

+++++++++++++++

しかして文明の老人たるには、
身体はたとい衰弱するとしても、
精神が衰弱せぬようにしたい、

精神を衰弱せぬようにするは
学問によるほかはない。

+++++++++++++++

 

年をとって身体が衰弱しても
精神は衰弱しないようにしたい。

そのためには学問をする以外にない。

という意味かと思います。

 

年齢と共に心身共に衰えてくるので、
静かに山を下りフェードアウトしていこう。

あるいは、

年齢とともに、経験の蓄積によって
直感力や判断力に磨きがかかる、
こうなると仕事は楽になる。

 

いろいろな考え方があるでしょう。
しかし、渋沢氏はそのどちらもよしとせず、

身体の衰えは受け入れながらも、
経験によってもたらされる
精神レベルの高さを過信せず、

いやむしろ、ほっておくと衰弱するものとして、
「学問による永遠の成長」をうったえています。

 

平均寿命が40歳代だった当時にしてこの言葉です。

 

国民の半数以上が、余裕で80年以上の
人生を送ることになった現代において、
私たちは、彼の生き方から
何を学ぶことができるのでしょうか?

 

つーことで、
彼の言葉に触発されて、こんなこと考えてみました。

年代に関係なく、考えてみる意味があると思います。

 

年をとるに従って、

仕事の経験を積むに従って、

昇格するに従って、

会社から評価されるに従って、

部下が増えるに従って

成功を手にするに従って、

あえて私は、「○○を忘れないようにしたい」

 

○○は、あなたの気持ちにフィットするものを
ご自由にお考えください。

 

これ、よほど意識しないと自分の成長を止めたり、
人間関係に悪影響を与えたりするようなことが
起きるかもしれません。

逆に、意識さえすれば万事OKでしょう。

 

ということで、今回はこの辺で。

なお、このコラムは以下の文献を参考にしています。
『渋沢栄一 100の訓言』(渋澤健、日経ビジネス文庫)

読みやすくてオススメですよ。

 

 

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