五輪開会式での大失態を成功に変えたカナダ

├できる人の仕事への姿勢

 

今年はオリンピック・イヤーですから、
オリンピック関連のニュースが嫌でも増えてきます。

 

少し前の話ですが、
2010年の冬期バンクーバーオリンピックのエピソードです。

 

開会式のクライマックスで、
氷柱をイメージした4本の巨大な聖火台が、
床からゆっくりとせり上がってくるという演出でした。

 

だったのですが・・・

 

機器のトラブルで、4本の柱のうち
3本しか出てこないという事態となりました。

 

結局、
立ち上がった3本の柱の聖火台にそれぞれ灯がともり、
聖火点灯自体は何とか行われたのです。

当然、カナダ組織委員会の大失態として
世界中からボロクソに叩かれました。

もっとも、
総合プロデューサーのデービッド・アトキンス氏は、
開会式終了後のインタビューで、

「我々は人間だからこういう失敗もあるが、全体的には成功だった」

と、余裕、余裕、余裕ですわ、といった笑顔で答えていましたが。

 

そして、全競技が終了した後の閉会式です。

登場した聖火台は、何と柱が3本のまま。

うわーっ、また失敗かと会場がどよめいた直後、
1人のピエロが登場して、
聖火台の脇に置かれていた2本の電線を
「バチッ!」という火花と共につなぎ合わせました。

すると、4本目の柱がゆっくりと立ち上がり、
4本の氷柱がクロスした聖火台が見事に完成したのです。

もちろん、場内は割れんばかりの拍手の嵐!

 

この、失敗を成功に変える発想、
それをやってのける実行力、

いいですね!

緊迫した仕事の中にある
「遊び心とユーモアのセンス」
このような局面では役立つのです。

 

私がいつも言っているように、
世の中に何らかの価値提供をしようと思ったら
仕事はきついに決まっています。

いろいろな仕事の仕方があるとは思いますが、
「きつい仕事を楽しくやる」というのが私の理想です。

この聖火台のエピソードを思い出すたびに、
その意を強くします。

 

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