競合相手は誰ですか?

├マーケット感覚を磨く

 

 

少し前の3月のことですが、機会があって
「スカパー」のメディアセンター
見学させてもらいました。

 

15個の衛星を要する国内最大・世界第5位の
衛星通信事業者の心臓部です。

 

 

昭和30年代の色あせたフィルムを
「4K技術」で超鮮やかに再現した映像に

「びっくりぽん!」

 

たった数人で160チャンネルの送受信を
24時間監視できる先端システムに、

「じぇじぇじぇ!」

 

巨大なビル全体が本当にいくつかのゴム(ダンパー)の
上に乗っかっている免震構造を目の当たりにして、

「おおっスッゲー!」

 

この類いの歓喜の声を少なくとも30回はあげました。

 

 

「ところで、ビジネス上の競合相手は誰ですか?」

とお聞きしたところ、

NHKやら民放やらケーブルテレビやら…
ちゅう狭い範囲で考えてはいないとのこと。

そうではなくて、
個人が自由に使える限られた時間をどう使うのか?

そこに関係してくるサービス全てだそうです。

 

1日のうちで仕事、睡眠、食事、付き合いなど以外の、
自由に使えるわずかな時間を、

スマホゲームに使うのか?

ネットサーフィンに使うのか?

読書に使うのか?

映画を観るのか?

LINEのやりとりに使うのか?

いーや、これらを差し置いても
「スカパー提供のこの番組を観るために時間を使うぞ!」

こう思ってもらえるコンテンツを
提供できるかどうかが勝負だそうです。

 

つまり、
「個人の娯楽時間のぶん取り合戦」という視点とのこと。

言われて気がつく、
「おおーっ、確かにそうなんですね」

 

「競合相手は誰か?」ってビジネス戦略の基本ですが、
ますます視点と発想を柔軟にして、適切な戦略を考えることが
リーダーには求められるな!

と感じた時間でした。

 

 

余談ですが、かつて外資系で
法人向けの資産運用のコンサルタントをやっていたとき、
「競合相手は誰ですか?」って人からよく聞かれていました。

「おかげで十分力がついたので、
もうコンサルティングなしでやっていけそうです、
と考え始める優秀なお客様こそ最大の競合相手です」

って答えていました。

 

時代がどんどん変化していく中で、
いまはどう答えているのでしょうか。

 

 

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