先日、あることで思うようにことが運ばず、気分的が滅入りそうになったこ
とがありました。
ただ、その週末の夜に、たまたま夕食の約束をしていたある経営者の方と話
しているうちに、別にたいしたことではないと思えてきて、「ま、いっか」
となりました。
というのも、彼はある企業の社長として、大きな事業変革を成し遂げた直後
だったのです。社内外の抵抗勢力に対して、自ら先陣に立ってコミュニケー
ションをとり、最終的なゴールに到達したそうです。
変わりゆく時代において、株主、顧客、社員のことを考えた上での英断でし
た。胃がキリキリするような毎日だったと思いますが、難局から逃げずに、
真っ正面から立ち向かった経営者としての姿勢に心を打たれました。
彼の話を聞きながら、それに比べれば、私の悩みなどノミの目玉ほどの大き
さもないと思ったのです。
たまたまとは言え、こういう良き影響を与えてくれる人の存在は本当にあり
がたく思います。
私たちは、いざというときに強い生き様を見せてくれる人、あるいは頼れる
人が身近にいると、ココロが強くてしなやかになり、早く立ち直ることがで
きます。
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大谷翔平選手が立ち直ったきっかけは?
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メジャーリーガーとして活躍している大谷翔平選手に関してこのようなエ
ピソードがあります。
メジャー挑戦1年目の2018年。オープン戦の成績は打率1割台、投手とし
ての防御率は27点台と散々な出来。
そこで、どうすればよいか考えあぐねて、雲の上の存在だったイチロー選手
(当時まだ現役)に勇気を振り絞って電話したそうです。
イチロー選手は、「バット一本持ってウチにおいでよ」と自宅に招いてくれ、
いろいろとアドバイスをくれたとのこと。
ただ、技術的なことよりも、「自分が持っているポテンシャルを信じようよ」
というひと言が胸に刺さり、それをきっかけとして失いかけていた自信を取
り戻したそうです。
そして、開幕戦の初打席で初ヒット、3日後の初先発での初勝利を皮切りに、
その後の活躍は皆さんご存じの通りです。
大谷選手にとっても、イチロー選手は自分に良き影響を与えてくれた人だっ
たのですね。
周りに良き影響を与えてくれる人がいることは、とても大事なことです。
と同時に、わずかながらでも、自分も誰かにとって、そのような人であれる
ような生き方をしたいと思っています。