年明け早々に還暦を迎えました。
同じ年代の友人たちも続々と還暦越えです。
彼らの多くは、いまの会社を退職しても、
これまでの経験とスキルを活かして
まだまだ何らかの仕事をやっていきたいと思っているようです。
さて、
「これまでの経験とスキルを活かして」ですが、
これまでの経験やスキルの蓄積が100だとすると、
その100で何かできないか、
と考えてしまうと、次の仕事の領域は限られてしまいます。
これまで勤めた会社という守られた枠組みから卒業して、
新たな枠組みで働くためには、
よりいっそう、個人としての資質や能力が要求されるからです。
つまり、これまで蓄積100に、
『更にいまから、20か30を加えて』
何かできないかと考えることが大切です。
私たちは、これまで、
仕事を通じて知識やスキル、見識などを高めていく、
もっと成長、もっと成長という
自己成長路線を歩んできました。
もし、還暦過ぎても、
この先まだまだ何か仕事を、と思っているのであれば、
その成長路線を終了させてよいわけがないのです。
というわけで、私の友人たちも、
この成長路線を歩み続けています。
たとえば、
日系企業を退職したAさんは、
次の仕事に向けて、
まもなく米国に3ヵ月間の語学留学に旅立ちます。
金融ビジネスを卒業した先輩のBさんは、
大学で勉強し直して、いま、芸術関係の仕事をしています。
フランス人とのビジネスが本格化してきたCさんは、
英語でのコミュニケーションでこと足りるにもかかわらず、
昨年から若い女性に囲まれて?
フランス語の講座に通っています。
英会話が得意だったDさんは、あらためて学校で翻訳を学び、
退職後その仕事を始めました。
このような友人たちからは、
「もう歳だから・・・」
「この歳になると・・・」
「歳相応に・・・」
なーんて、歳を言い訳にするような
言葉は一切聞こえてきません。
その代わり、彼らとは
いま夢中になっている仕事や、
それをこの先どうしていきたいかなど、
これまで通りのガツガツした(笑)
会話を楽しむことができ、
私も大いに刺激を受けています。
仕事というのは世の中への価値提供です。
変化していく世の中で
受け止めてもらえる価値を提供し続けていくためには、
やっぱり、「一生学習、一生成長」なんですね。