『新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕~なぜ、あのリーダーに部下はついていくのか』
(東洋経済新報社)
本書の目的は、リーダーシップの本質を明らかにした上で、若手管理職は何に対して、どのようにリーダーシップを発揮すればよいのかを、具体的にお伝えすることです。
急速な技術革新をともないビジネス環境や労働環境が大きく変わりつつあるいま、中間管理職に対する経営者の強い期待を感じます。とくに最近、経営者の方々が頻繁に口にする言葉が「リーダーシップ」です。正解のない問題への対応や、価値観の異なる多様な社員のマネジメントを、現場の第一線に立つ中間管理職の皆さんが、迅速かつ的確にリードしていく組織のダイナミズムを期待されているのです。
ただ、このリーダーシップという言葉はきわめて抽象的なものです。管理職のリーダーシップに期待すると話している、経営者自身の解釈もそれぞれです。しかも世の中には、牽(けん)引型リーダーシップ、支援型リーダーシップ、改革型リーダーシップなどの様々なリーダーシップ論が氾濫しています。
若手管理職の皆さんの多くはマネジメント経験が浅い上に、プレイングマネジャーとして実務とマネジメントの両立に苦労されていることと思います。その状況でリーダーシップと言われても、「そもそもリーダーシップって何?」「マネジメントとどう違うの?」「何に対してリーダーシップを発揮すればよいの?」「どうすれば部下はついてくるの?」といった疑問が頭をよぎるのではないかと思います。
本書はそのような皆さんの疑問にお答えするものです。
第1章 ベクトルをそろえるリーダーシップ
-視線のベクトルと行動のベクトル
第2章 チームワークを築くリーダーシップ
-協調性ではなく貢献性を求める
第3章 問題を解決するリーダーシップ
-現象ではなく不都合に目を向ける
第4章 周りを巻き込むリーダーシップ
-相互理解と“Win-Win”を築く
第5章 リーダーシップ文化を醸成する
-組織力はリーダーシップの総量
第6章 リーダーシップを磨く
-信頼に基づく影響力の3要素



