即断即決 << 即断即行

├行動力を高める

 

たまには金融業界で働いていた
片鱗を見せようかと思いまして・・・

 

えー、景気が悪くなるとですね、
景気刺激策として
政府がお金をじゃんじゃん使って
公共事業を起こすという対策があります。

 

それを起点として、
雇用が生まれ、生産が増え、
所得が増え、消費が増え・・・・・・
と好循環に発展することを
期待するものです。

どこの国でも、実際に行われています。

 

しかし、米国のノーベル経済学賞学者の
ミルトン・フリードマンは

「そんな政策は効果がない!」と、
定説を真っ向から否定したのです。

 

その根拠として登場するのが
「3つのラグ」です。

 

 

認識ラグ

いま起きている経済状況を、
政府が正確に把握するまでに時間がかかるという事実

 

実施ラグ

状況が把握できても、有効な政策を実行に移すまでに
これまた時間がかかるという事実

 

効果ラグ

実施した政策から効果が生まれるまでに
さらに時間がかかるという事実

 

 

この3つの時間的なラグ
それも、かなり長い時間を要する
ラグが現実的に存在するため、

政府の財政政策は理屈通りには機能せずに、
むしろ、おかしな景気変動を生み出してしまうのであ~る、
ということです。

 

じゃ、どうすれば良いかというと、
中央銀行がお札を刷りまくったり、
金利を下げまくったりすることで、
お金が世の中に出回るようにした方が良いとかナンとか。

 

これ以上話すとボロが出るので、
はい、今日の本題です。

 

「3つのラグ」は、経済だけでなく
日常の生活や仕事の中にも同じようにあるってことです。

 

自分が置かれた状況において、
やるべきことに気づくまでの時間

 

「ではどうしようか?」と
あれこれ考えている時間

 

行動を起こしたが効果が出るまでの時間

 

そこには、フリードマンが指摘したのと
全く同じ「3つのラグ」があります。

 

 

その結果、何かに気づいてから
最終的な効果が出るまでに、
えっらい時間がかかってしまったり

場合によっては手遅れ
ということにもなりかねないのです。

 

しかし、こちらの方は景気対策のような
大がかりな問題ではないため、
手の打ちようがあります。

 

なぜならば、思ったこと、
気づいたこと、考えたことを

「すぐにやる」ことによって
実施ラグを短縮できるからです。

 

実施ラグの影響を受けてしまう人というのは、

「そのうちに・・・」

「もっと○○になってから・・・」

「いつか・・・」

「時間ができたら・・・」

というような言葉を口にしている人です。

 

一方で、
実施ラグの影響を最小限にしている人は、

「では、いまから・・・」

「何とか時間をつくって・・・」

「とりあえずやってみて・・・」

というような、
「即断即決」ならぬ「即断即行」の人たちです。

 

こちらの方が、
仕事においてもより結果は出るように思います。

やるから、
その方法が正しかったか間違っていたかが分かりますし、

 

もし間違っていたら、早く手をつけた分、
修正できるだけの時間があるからです。
他にも「即断即行」の良いところがあります。

 

どんどん行動をして
たくさんのことをこなしているうちに、
勘が働くようになってくるのです。

「やってみなければ分からない」から、

「たぶん、いけるんじゃないかな」とか、

「うーん、これはダメかな」とか。

 

そうすると、「即断即行」が楽しくなってきます。

 

「分かっているけどできないんだよな~」という人は、

「そのうち・・・」と思っていることの中から
何か1つでいいからすぐにやってみる、

というのはどうでしょうか?

 

 

結構、スッキリするのでは!

 

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