「やりたいことが分からない」という学生に対して

■良き生き方とは

 

3年前から大正大学で
講義をさせていただいています。

 

まもなく就活に臨もうとする3年生を中心に、
社会人の先輩としての仕事観や人生観を通じた
応援メッセージのようなものです

 

大正大学では、
専攻する専門知識に関する講座だけではなく、
TAP講座(大正大学アドバンテージプログラム)という名称で、

キャリア育成に向けての実践的な講座や、
社会人としての考え方や生き方を
学生のうちから形作っていくための講座を設けており、
卒業に必要な単位として認定もされています。

 

ということで、アカデミックなことはダメでも、
実務的なことならなんぼでも話せる私にも
声を掛けていただいているというありがたい話です。

 

 

時々学生さんと雑談していると、
「やりたいことが分からないんです・・・」

こんな人が少なくありません。

 

私の反応は、「当たり前じゃないですか」。

 

まだ仕事らしい仕事をしたことがなく、
圧倒的に体験・経験・情報が不足しているわけですから、
「これだ!」と思うものに出会うことの方がまれです。

そういう学生さんのために、
「やりたい仕事をするためのヒント」として、
先々週は次のような話をしました。

 

最終的に「やりたいことをやっている人」の特徴は、

・目の前のことの全力で取り組んでいる人

・好奇心を持っていろいろなことをやっている人

・偶然の機会を大切にしてモノにする人

・周りの人を応援している、だから応援されている人

・いまやっている仕事が「やりたいことだ」と気づく人

 

一方で、「やりたいことが分からないといって、

いつまでもそれを探し続ける人」の特徴は

 

・やりたい仕事という正解を最初に求めようとする人

・自己分析などの診断結果に引きずられる人

・強みと仕事をマッチングさせるという型にはまった考えに取り憑かれている人

・夢や長期目標を持たなければいけないと思っている人

・ちょっとうまくいかないと、「これはやりたい仕事ではない」と自己説得してしまう人

 

既に、「これがやりたい!」という思いがあれば、
迷わずそこへ向かって進めばいい。

でも、それがなくても、
何となく思っている分野や偶然の機会を大切にして、
とりあえず縁があるところに就職し、

「仕事とはどういうことか」

「人の役に立つとはどういうことか」

「人とうまくやるってどういうことか」

このような基本的なことを学びながら、
徐々に自分の人生を作っていけばいいじゃないですか。

皆さんは、70, 80歳まで、
いや、一生働くことができる時代を生きるんですから、
目の前のことに懸命に取り組んでいるうちに、
運が転がり込んできたり、何かが見えてきます。

と、こんな感じで。

 

私自身も、深海調査船の設計、
先端技術を使った証券市場の分析と商品開発、
大規模な資産運用のコンサルティング、
ビジネスコーチ/研修講師と
何度か職を変えていますが、
そのたびに「これこそ天職!」だと感じました。

 

決していまの仕事が
「何か違うな・・・・・・」と思ったから転職したわけではなく、
目の前のことに懸命に取り組んでいるうちに、
「もっと面白そうなこと」が目に入ってくるんです。

 

このようにして、やりたいことをやる人生を送っています。

 

 

つい最近のテレビ番組で、海外の賞を総なめにした
世界的なパティシエ・小山進さんが次ようなことを言っていました。

 

夢よりも目標です。

先のことなんて分からないから、
今日具体的に何をしたかが大事。

皿洗いばかりやっていた若いときも、
目の前にある洗い物の山を、
どれだけ自分らしく、衛生的でスピーディに洗えるかに
日々自分自身で挑戦していた。

お菓子作りの職人として成果が出てきたとき、
突然、営業に異動になった。

しかし、
営業として期待されている結果を出すことに全力を尽くした。

仕事というのは、こういうことの連続なんです。

 

 

私は学生さんに最後にこう伝えました。

 

夢を持つことは素敵なことです。
しかし、無理に持つ必要はないと思います。

その代わり、
目の前のことに本気で取り組みましょう。
そうすると、いつか、
「ふっ」と何かが見えてくることがあります。

やりたいことが見つからないから
本気になれないなどと言い訳をしないでください。

本気でやらないから
やりたいことが見つからないんです。

 

これまで私の講義を受けてくれた学生さん全員を
心から応援しています。

 

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