「どんぐりの法則」という話があります。
森のお師匠さんが、
どんぐりに向かってこのように言いました。
「どんぐりよ。お前には才能がある。
夢を持って、日々精進すれば、立派なメタセコイアになれる」
翌日も、
「どんぐりよ。お前の才能は素晴らしい。
あきらめずに努力をすれば、誰もが驚く巨木になれる」
その後も、毎日、毎日、どんぐりを励まし続けました。
そして、時が流れ、どんぐりは成長しました。
さて、何になったでしょうか?
もちろん「樫の木」です。
それも、メタセコイアになれなかった
という劣等感にまみれた、自信のない樫の木です。
上司が部下を励ますとき、
先生が生徒を励ますとき、
親が子を励ますとき、
「どんぐりよ・・・」
って言っていませんか?
良いところを伸ばしてやりたい、
得意な分野を発掘してあげたい、
このような気持ちで部下や子どもを
応援するのは良いでしょう。
本人が気づいていない
良い点を見つけるサポートをするのも良いでしょう。
未知の可能性に期待して
夢を持たせるのも良いでしょう。
しかし、本人の意向が何より大切です。
それを無視して一方的に決めつけてしまうと、
「どんぐりよ・・・」
となってしまいます。
本人の意向を確認する方法は、
それが好きか?
楽しそうにやっているか?
自分からやりたいと言っているか?
このあたりではないでしょうか。