八角部屋の打ち上げで知った勝負の厳しさ

├結果を出す力

 

先月の話になりますが、
鶴竜の優勝で終わった秋場所の大相撲、
千秋楽の日の夜、

友人のツテで、もと横綱北勝海、八角親方の
部屋の打ち上げに参加させてもらいました。

 

ビールとちゃんこでいい気分になったころ、
所属力士たちのカラオケタイムが始まりました。

 

得意の持ち歌を一曲歌い終わったあと、
今後の抱負などを含めて自己紹介を行い、
「応援よろしくお願いします!」と締めくくります。

 

入門し立ての若い力士から番付上位の看板力士まで、
彼らにとっては、後援会を初めとした大勢の相撲ファンの前で、
自分をアピールする絶好の機会です。

 

でも、この機会は
全力士に与えられるというわけではないんです。

 

その場所で「勝ち越した力士」のみの特権だそうです。

 

どんなに番付が上位でも、
負け越した力士は壁際に立って、
人が歌って挨拶をするのをただ見ているだけです。

 

部屋内の番付最上位で、
初日に白鵬を倒した小結隠岐の海関でさえ、
6勝9敗と負け越してしまったため、
壁を背にして立ったまま
後輩力士のカラオケを黙って聴いていました。

 

 

それを見ていて、私はこう思いました。

 

なんだかんだ言っても、
仕事も、勝負も、じゃんけんも、麻雀も、
やっぱり「勝ってなんぼだなあ」。

 

仕事で勝つ、ということの定義はいろいろあるでしょうが、
私は、正当な対価のもとで、より自分たちの価値を
世の中やお客様、会社、あるいは誰かに

提供することが「勝ち」だと思っています。

 

「結果を出す」と言い換えてもよいでしょう。

 

他社との競合に勝ったときは、
その機会を得たことになりますし、
新商品の開発に成功したときもそうです。
業務の効率化で時間短縮・コスト削減を図ることも価値提供です。

 

わかりやすい形で自分たちの価値提供が
確認できたときを、「価値」ならぬ「勝ち」と
呼んでいいのではないでしょうか。

 

なかには、仕事を「勝ち負け」で表現することに、
嫌悪感を持つ人もいるようです。

「成果至上主義でいいのか」
「勝つためには何をしてもいいのか」
なんて、どうしてそこに飛躍するのか
理解できないようなことを言い出す人もいます。

 

相撲にもルールがあるように、
仕事にも「清く正しく儲けること」
というルールがあります。

 

そのルールの下に、
どうしたら自分たちの価値を最大限提供できるのかを、
試行錯誤しながらも挑戦していくのが
私たちにとっての「勝負」ではないでしょうか。

 

勝ったり負けたりしたとしても、
トータルで勝ち越せばOKだと思います。

 

打ち上げパーティの最後の八角親方の挨拶で、
参加者へのお礼と応援のお願いの言葉のあと、
力士たちへ向けて放ったこの言葉が印象的でした。

「やるかやらないかは、自分次第だ」

 

まもなく11月場所が始まります。
八角部屋の力士たちに注目することで、
相撲を見る楽しみがまた一つ増えました。

 

 

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