新たな気づきのために「順番」を疑ってみる

├思考力を高める

 

思考停止に陥っているときは、多くの場合
自分ではそのことに気づいていません。

思い込みや常識に囚われて、
今あることへの疑問や新たな発想を
生み出すためのアタマの回路が遮断されているからです。

「なんか変だな・・・」という違和感センサーが
働いていないわけです。

 

「思考停止に陥らないためには、
どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?」
と聞かれることがあります。

 

万人に適用できる「これで決まり!」的な方法を
格好良く回答することなんてできません。

でも、「こういう方法もあるのでは」という
思考停止予防トレーニングはいくつかありますので、
今日はその中から1つ紹介します。

 

それは、「順番を疑ってみる」です。

 

たとえば、私たちは学校で歴史を、
縄文、弥生から始まって平安、鎌倉・・・といった
過去から現在への流れで習いました。

 

何の疑いもなく、
「そんなモンだろ」と思っていました。

 

「でも、なぜ現在から逆に時間を遡ってはいけないのだろうか?」

これこれ、これです、順番を疑うというのは。

 

文部科学省の中学校学習指導要領の中の
歴史教育の目標として、
最初の項目にこのように書いてあります。

 

(前略)我が国の伝統と文化の特色を広い視野に立って考えさせるとともに,
我が国の歴史に対する愛情を深め,国民としての自覚を育てる。

 

「えー、竪穴式住居とはですね・・・」から歴史の授業を始めることが、
「我が国の歴史に対する愛情を深め,国民としての自覚を育てる」
ことに対して本当にベストな方法なのか?

ななな、なんてことを考えてみるんです。

 

現在→昭和→大正→明治→幕末→ ・・・と、
現在を起点として、いま、まさに生きている
自分たちに影響を及ぼしている人や出来事などを遡っていった方が、
なぜそういうことが起きたのかと「考える」学習に
よっぽど近づくのではないか、などと考えてみるわけです。

 

このような思考のトレーニングをしていると、
仕事の手順でも、「何でこの順番なん?」

とか

何気なく行っている日常の所作も
「順番変えたらどうなるん?」

とか、気がつくようになります。

 

「順番を疑ってみる」というトレーニングが、
常識といった思い込みを排除し、
思考を活性化させ、本質的な視点を見つけるのに
役に立つのではないか思っています。

 

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