関取は1場所で10㎏やせる

├できる人の仕事への姿勢

 

先日、某相撲部屋の親方と
小一時間ほど話をさせていただく機会がありました。

 

気さくに何でも話してくださるのをいいことに、
調子に乗ってドスコイ、ドスコイと質問攻めにしていまい、
「へー」とか「ほー」とか「すごっ!」とかいう話を
たくさん聞かせてもらいました。

 

特に印象的だったのは、
場所中のとんでもない重圧のことです。

 

個人勝負で「勝つか負けるか」という日が
15日間続くわけです。

そのため、
場所が始まる2週間前からは完全に禁酒して、
身体と精神を最高の状態に持っていくそうです。

 

取り組み相手は前日にしか分からないため、
連日連夜、相手をビデオで研究したり、
頭の中で何度も立ち会いのシミュレーションを繰り返す。

 

ひたすら勝負のことだけを考えているため、
張り詰めた緊張が、ずーーーーーーっと続き、
「もう、逃げ出したい」と思うことも。

さらに、
成績がいいと、より上位の力士に当てられるため、
不安も加わり精神的にも肉体的にも
限界を超えるような重圧を感じるそうです。

 

場所中は、このような
「逃げたくても逃げられない状態」が15日間続き、
酒どころか食事も喉を通らず、
なんと「1場所で10㎏はやせます」って。

すごっ!

 

しかも、これを1ヵ月おきに
年6回繰り返すわけですから、

もう1回「すごっ!」です。

 

重圧に押しつぶされないためには?

とお聞きすると、
普段の練習でそれ以上の状況に身を置き、
体力と精神力を養うしかないとのこと。

つーことは、場所がない月も
相当厳しい練習をしているということ、

3回目の「すごっ!」です。

 

私も、「仕事は毎日が勝負だ」なんて
軽々しく口にしてしまいますが、
聞けば聞くほど次元が違う・・・

 

いやいや、
次元が違うという感覚自体が
まだまだ甘っちょろいのかもしれません。

 

しかし、大酒飲みの力士の皆さんが
場所ごとに約1ヵ月も禁酒をしている
(しかも年6回)というのは意外でした。

やっぱり、だれしも、
人からは見えないところで当たり前のように厳格な
自己管理をしているんですね。

あらためて、背筋がしゃんとしました!

 

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