
1990年代に証券会社に勤めていたときの話です。 私が課長として担当していた業務は、 数学や統計を利用した証券市場分析や資産運用の開発といった、 当時の日本ではまだ新しい分野でした。 当社を含めた各証券会社が、 その分野に一斉に取り組み始めていました。 理論的なお手本は米国にあったので、 まずは、それをトレースするこ…
続きを読む2019年11月13日
1990年代に証券会社に勤めていたときの話です。 私が課長として担当していた業務は、 数学や統計を利用した証券市場分析や資産運用の開発といった、 当時の日本ではまだ新しい分野でした。 当社を含めた各証券会社が、 その分野に一斉に取り組み始めていました。 理論的なお手本は米国にあったので、 まずは、それをトレースするこ…
続きを読む2019年9月30日
米国系の会社にいたとき、 米国人の上司と週1回、1対1で定期的なミーティングを行っていました。 いわゆる、ワン・オン・ワン・ミーティングです。 日常の業務報告は都度メールで行っていたので、 相談や提案事項、サポートして欲しいことなど、 対面で話した方がよいことのみをギュッと圧縮して行います。 ある日のミーティングです…
続きを読む2019年7月24日
日本版Newsweek誌2019/7/2号によると、 「地球は平面だ」と主張する「フラットアース論者」の集団が、 米国で活動を活発化させているそうです。 ウケ狙いのユーモア集団ではなく 世間から嘲笑、中傷されることを覚悟の上で、 大真面目にフラットアース論を主張しているとのこと。 NBA選手が賛同の意を…
続きを読む2019年2月5日
心理学で「確証バイアス」という言葉があります。 簡単に言うと、 「人は、自分を正当化する情報ばかりを集めようとする」 ということです。 自分の考えの正しさを補強するような情報には 敏感に反応する一方、 自分の考えを否定するような情報には 目をつぶる傾向があるのです。 ——R…
続きを読む2018年5月15日
外資系企業に勤めていたときのことです。 米国の本社で、 私が担当していたビジネスの各国の責任者が集まる グローバル・ミーティングに出席しました。 議長のビジネス部門総ヘッドの米国人Bさんから、 出席者に向けて、このような問いかけがありました。 —————&#…
続きを読む2017年7月4日
最近、ビジネスパーソンが仕事をするうえで必要な、 「専門性」について考える機会がありました。 これまでも、 一人のビジネスパーソンが備えている知識や専門スキルの 領域を表す言葉として、 「I型人材」や「T型人材」などがよく使われてきました。 「I型人材」は、縦方向の棒で専門性に深さを表します。 すなわち、細分化されて…
続きを読む2016年11月8日
司馬遼太郎の『国盗り物語』の中に、 若き日の斎藤道三の 次のようなエピソードが出てきます。 僧侶から還俗したのち、 入り婿としてとなった京都の油屋で、 道三は売り子たちの悪徳を発見する。 売り子がマスで量った油を客の壺に入れるとき、 ほんのわずかをマスの底に残して、 それを溜めて着服しているのだ。 &n…
続きを読む2016年8月30日
今回は、「持論を展開する」 ということについてです。 人の話を聞かずに 自分のことばかり言う人がいます。 自分の尺度で物事を 断定的に決めつけてしまいます。 自分の価値観を軸に持論を展開するのです。 一方で、人の話に耳を傾ける人もいます。 いきなり…
続きを読む2016年8月2日
かつて造船会社に勤めている時、 深海調査船の開発・設計をやっていました。 ・・・ということもあり、 今回は久しぶりに深海ネタを。 日本が世界に誇る深海調査船といえば 『しんかい6500』です。 水深6,500mまで潜航でき(地球上の海底の98%をカバー!) 1回の潜水・調査・浮上を9時間か…
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