櫻田毅オフィシャルブログ

マネジメントとリーダーシップの違い

2015年11月3日

 

かつて講演でチーム・マネジメントについて
お話をさせていただいたとき、
終了後にある参加者の方からこのような質問をいただきました。

 

マネジメントとリーダーシップってどう違うのでしょうか?
わかっているようでわかっていなくて・・・、同じようなものですか?」

 

 

 

私は、仕事におけるマネジメントとリーダーシップを
それぞれ以下のように定義しています。

 

「マネジメント」とは、
チームが目指す結果を手に入れるために
ものごとを推進する機能・役割です。

 

そのマネジメントという役割を担う人が
「マネージャー」です。

 

一般的には、課長や部長などのポジションによって
組織的に誰がマネージャーであるかは明確に決められており、
課長は課という組織を、部長は部という組織の
マネジメントを「役割」として担います。

 

 

チームが目指す結果を手に入れるために、
マネージャーには良質なマネジメントを行うことが求められます。

 

そのためには、判断力、コミュニケーション力、
洞察力、企画力、問題解決力などのさまざまな能力が必要です。

 

中でもマネジメントに最も必要とされる
能力の1つが「リーダーシップ」です。

 

 

 

「リーダーシップ」とは、
自分がやりたいことを人が喜んでやるような「影響力」です。

 

ポイントは「喜んでやる」という点、
つまり、やらされている意識ではなく、
メンバーが自らの意思で行動するということです。

 

 

チームが一丸となってゴールに向かって仕事をするためには、
メンバーがマネージャーの考えを理解し、納得し、共感して、
「よし、やろうじゃないか!」と、喜んで行動する必要があります。

 

すなわち、
マネジメントという「役割」を上質に果たすためには、
リーダーシップという「影響力」が必要となるのです。

 

 

もしマネージャーが、リーダーシップを発揮できない状態で
チーム運営を行ったらどうなるでしょうか?

 

メンバーがマネージャーの意思とは関係なく
ばらばらな思いで勝手なことをしたり、

自分の都合のみを優先させて協力しようとしなかったり、

統一感のない言動、ひいては批判や非難の応酬で
仕事が前に進まなかったり・・・

チームは力を発揮しません。

 

 

そこで、困ったマネージャーが、
課長や部長といった肩書きを盾に
力ずくで自分の思うとおりにやらせようとすると、

メンバーは「喜んで」ではなく「嫌々ながら」やることになり、
創意工夫や業務改善などの柔軟性がなくなり、
高いモチベーションも期待できません。

 

チームは、
言われたことしかやらない思考停止集団になるか、
表面上は従っても内心で反発している
面従腹背集団になってしまいます。

 

マネージャーは、
益々、肩書きでメンバーを動かそうとして負の連鎖が始まります。

 

 

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冒頭の、
「マネジメントとリーダーシップってどう違うのでしょうか?」
という質問者への答えを整理するとこうです。

 

 

「マネジメント」とは、
チームが目指す結果を手に入れるために
ものごとを推進する機能・役割、

「リーダーシップ」とは、
自分がやりたいことを人が喜んでやるような「影響力」、

良質なマネジメントのためには、
マネージャーのリーダーシップが必要。

 

 

 

あと、誤解なきよう補足しておきますが、
リーダーシップを発揮すべきはマネージャーだけではありません。

 

どのような立場にあったとしても、組織に所属している以上、
人に協力してもらうための影響力が必要になります。

 

平社員でも、自分のアイデアを披露して、
同僚が「おお、いいね、いっしょにやろうぜ!」と
言ってくれるような影響力を発揮すれば、
それはリーダーシップを発揮したことになります。

 

自分の仕事を手伝ってもらいたいときに、
「あなたの仕事なら喜んで手伝いましょう」
と言ってもらえるようなコミュニケーションをとることができたとしたら、
それもリーダーシップを発揮したと言えるでしょう。

 

 

質問された方のように、
マネジメントとリーダーシップがあいまいになっている1つの原因は、
「リーダー」という名前の「役割」や「ポジション」の存在です。

 

「営業チームリーダー」とか「分析統括リーダー」などの。

 

この場合の「リーダー」も
実は「マネージャー」と同じように単なる役割で、
そこで期待される役割を果たすためには、
リーダーシップを発揮することが必要である
という構造には変わりありません。

 

 

いっそ、
全ての役職名から「リーダー」という言葉を無くしたら
「リーダーシップはリーダーが発揮するもの」という誤解がなくなり、
メンバー内からの主体的なリーダーシップが
もっと生まれやすくなるのではないかと思います。

 

 

リーダーシップにもさまざまな形があるというのは、
またいずれ日をあらためて。

 

 


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