櫻田毅オフィシャルブログ

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試験問題を解くことが得意な人、試験問題を作ることが得意な人

2014年10月14日

 

少し前のことですが、
長い付き合いの知人と雑談をしていたときに、

「某外資系企業の日本法人が社長を探してるんだけど~」

ってな話になりました。

 

 

「いやいや、そんなそんな、私にはとてもとても・・・」と、
とりあえず謙虚な姿勢を見せたところ、

「いやいや、アンタは鼻から対象外ですわ。
で、だれかいい人知らない?」、

 

はい、もはや対象外の櫻田です。

 

しかし、ここは冷静さを装い、
「ひとことで言ってどんな人がいいの?」
と聞いたところ、このような答えが。

 

「試験問題を解くことが得意な人ではなく、
試験問題を作ることが得意な人」

 

おおっ-!

 

もうそれだけでわかるような気がしました。

 

 

 

社会人に求められる様々な能力のうち、
「問題解決能力」は、
これまでその重要性において
ゆるぎない地位を築いてきました。

 

ということは、世の中問題だらけで、
それを解決しながら仕事を進めていく
っつうことが多いわけです。

 

しかし、問題解決というのは、
起きてしまった目の前にある、
まずいことに対するもんです。

 

つまり、過去に依存する行為で、
それを解決してやっと正常。

 

あるいは、試験問題に代表されるように、
だれか他人が作ったものに対して、
その正解を見つけようとするもの。

 

思考の対象となるフィールドは、
提示された問題の範囲内。

 

 

これに対して、「問題作成能力」というのは、
白紙の状態から、何を論点としてものを考えるべきかという、
未来に対する枠組み提示力であり、
思考のフィールドの設定力です。

 

「試験問題を作ることが得意な人」
という知人の言葉は、
その企業が日本で成功するための、
ビジネスモデルを組み立てるための問いを作る力のことです。

 

 

ターゲット顧客層は何か?

潜在ニーズ・顕在ニーズのうち何に焦点を当てるのか?

商品の優位性・独自性は何か?

マーケティング・販売戦略は?

価格重視か利益率重視か?

勝つための他の戦略は何か?

などなど、

 

 

まあ、
私のこのようなテキトーで平凡な問いではなく、
もっと、突き刺さるような問いを
的確に立てることができる力です。

 

この問題作成が、実はとっても重要なんです。

 

なぜならば、
作成された問題がショボければ、
答えもショボいものになってしまい、
いくら頑張ってもダメ~ってなってしまします。

 

作成された問題が質の高いものであれば、
答えも高い質のものになります。

 

だから、高い問題作成能力が要求されるのです。

 

 

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私たちも日頃から、
この、問題作成能力を身につけておくと
思考の幅がぐっと広がります。

 

え~っ、問題作成って、私にはとても
無理、無理、無理、無理・・・・
なんて無理を連発しなくても、
ちょっとしたコツがあります。

 

問題解決は、原因究明を踏まえて
どのように改善するかという
発想になるためWhy? とHow? がよく使われます。

 

なぜ、失敗したのか?

どのように改善すればよいのか?

 

特に生産ラインの改善や失敗や事故の究明などには、
鉄板のWhy?とHow?です。

 

 

 

これに対して、問題作成は、
思考の枠組み自体を提示するわけですから、
What? の問いが必要です。

 

たとえば、子どもが何人かいて、
そのうちの一人が「何して遊ぼうか?」
と言ったとしたら、
はい、これは立派な問題作成です。

 

それに対して、「ゲームがいい!」
「えーっ、なんで?」「スケボーがいいよ」
「じゃ、じゃんけんで決めよう」
このくだりは問題解決です。

 

 

 

問題作成能力は問題解決にも役に立ちます。

 

ある問題に直面したとき、
いきなり解決しようとするのではなく、
いったん、別の問題を作成して
違った視点から見てみることが、
本当の意味での問題解決になることがあります。

 

 

「なぜ楽しくないのだろうか?」

ではなく、

「本質的に目指すべきものは何なのだろうか?」

 

「なぜ効率化できないのだろうか?」

ではなく、

「そもそも本当に必要なものは何なのだろうか?」

 

「どのように説得すればよいのだろうか?」

ではなく

「何が伝わればよいのだろうか?」

など。

 

 

 

もちろん問題解決能力は、
この先もずっと必要な力です。

 

しかし、与えられた枠を取っ払って
思考を展開させるための問題作成能力も、
意識して磨いていくとよいでしょう。

 

 

なんて話を後輩にしたところ、
「僕は問題ばかり起こしています!」
と、あまりにも胸を張って言うものだから

「お前に必要なのは問題削減努力!」

と一喝しました(笑)

 


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