成長するためには「頂点」を見るべし!

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あるメーカーの若手エンジニアのPさんと
話をしたときのことです。

 

大学時代の博士課程を出て、
その専門の分野である特殊部品の
設計の仕事をしているとのこと。

 

仕事のことを熱く語る姿に、
「おー、いいぞ、充実しているんだろうな」
と感じました。

 

余計なこととは思いながらも
コーチの習性として、つい

「将来、どんなエンジニアになりたいの?」

って聞いてしまいます。

 

こんな答えが返ってきました。

「いまの状態で十分です。好きな仕事をしていて、
自慢するわけじゃないけど、
この分野では僕の技術は社内トップレベルだと自負しています」

 

そう強く言い切る自信あふれるPさんの言葉に、
ある種のすがすがしさを感じました。

 

 

・・・・んが、

 

 

すぐに、「おっとっと・・・」と
コーチとしてのセンサーが働きます。

 

 

与えられた環境や会社の評価に満足するのは
まあ、いいんです。

 

でも、自分に満足して、
「いまの状態で十分」と考えてしまうのはどうかなと。

 

 

「じゃ、普段からどんな自分磨きをしているの?」
と聞いてみました。

 

「えっ、特にないです。
強いて言えば、新しい論文をチェックしたりですか。
でも十分会社に貢献していますから。」

 

んで、またまた余計なこととは思いながら、
また、ちょっと悪いかなとは思いながらも
「じゃ、Pさんは若いのにその分野では世界一なんだ」

 

Pさん、一瞬表情が硬くなりましたが、
「いや、そういうわけでは・・・」

 

「その分野の世界一って誰なの?」

「うーん、アメリカの〇〇大学のXさんですかね」

 

 

頭の回転の速いPさんはもう気がつきました。

 

「そうか、世界最高を見なければ・・・・・・ですよね」

 

エンジニアに限らず、
自分に自信があって会社からも評価してもらっている人は、
チームで一番、社内で一番、
「だからこのままでいい」って考えてしまいがちです。

 

あるいは、そう思わなくても
無意識のうちに、それ以上にガンガン成長しようという
ハングリー精神が薄れてきます。

 

 

そのようなときに必要なことは、
「自分はまだまだだと思うこと」

そのためにすべきことは
「その分野の頂点を見ること」です。

 

「成長は昨日の自分と比べること」
という考え方は正しいと思います。

しかし、それ以前に
「もっと成長したい!」という強い動機を持つために、
頂点の人と自分とを比べることは有効な方法です。

 

そうすると、
「本当の一流とはどういうことか」、
これが具体的なイメージとして頭の中にインプットされます。

「それに近づきたい!」
「そのようになりたい!」
という思いが強くなるかもしれません。

あるいは、頂点をわかった上で、
「でも、自分はこうなりたい!」
というイメージが明らかになるかもしれません。

あっという間に社内トップレベルの
エンジニアになったPさんのことですから、
再びハングリー精神に火がつき、
文字どおり世界トップクラスの
人材になることを願っています。

 

あなたにとっての「頂点」ってなんでしょうか?

どのようにして「頂点」を見ているでしょうか?

 

 

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