講演会のアンケートには満点を付けると決めている

├学習能力を高める

 

私が講演やセミナー・研修で話をするときには
来てくださった方にとって
十分に意味のある時間となるよう、
事前にかなりの準備をします。

もちろん当日も、会場の空気に神経をとがらせて
現場でさまざまなチューニングを行います。

つまらなそうな顔をした人や
居眠りをする人がいたとしたら、
それらは全て講師の責任だと思っています。

貴重な時間を割いて来てくださった方々が
どれだけのことを持って帰ってくださるかは、
全て講師側に責任がありあります。

 

一方で、自分が聴衆として
セミナーや講演で人の話を聞くときは、
その逆のことを考えます。

講師がどのようなことをどのように話そうが、
どれだけの気づきを起こすか、
どれだけの学習をするかは、
全て聴く側の責任だと思っています。

 

「話がつまらなかった」と感じたら、
面白く聴くことができなかった未熟な自分のせいであり、

「無駄な時間を過ごした」と思ったら、
そういう時間にしかすることができなかった
自分の学習能力に問題があると思うわけです。

 

 

この2つのことは矛盾しているようですが、
別に構わないんです。

 

「本当はどっちに責任があるのか」
なんてことはどうでもいいわけで、
ひとつひとつの時と場所と機会に対して
「自分の立場として」どのような姿勢で臨んだ方が
より意味のある時間にすることができるのか、
という話だからです。

 

 

人前で話をするときも、人の話を聴くときも
「自分の立場として」ベストな姿勢で臨むことが、
その時間や機会の価値を高めます。

 

そのために、
セミナーや講演で人の話を聴くときに
私が決めていることが1つあります。

 

それは、点数で評価を付けるアンケートがある場合、
満点を付けると決めている。
そして、そうなるような聴き方をすると決めている。

 

つまり、講師がどのような話をしたとしても、
さまざまな角度から話を受け止めて、
気づき起こしたり、学びを得たりする努力をして、
最終的には「よ~し、十分もとをとった!」
と思えるように時間を過ごします。

 

実際、そういう姿勢で臨むと、
ほとんどの講演やセミナーが
十分に得るものがある価値あるものとなります。

 

アンケートに記入する点数の評価は、
講師に対する評価ではありません。

どれだけ意味のある時間にできたかという、
自分自身に対する評価です。

 

貴重な時間を決して無駄にしないための、
自分ができる考え方の工夫です。

 

読書もしかり、人と話すときもしかり、
自分の考え方1つで、過ごす時間の価値を
高めることができるのではないでしょうか。

 

 

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