櫻田毅オフィシャルブログ

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本質的な問題が解決しない「街灯シンドローム」

2015年3月10日

 

今回は、まずショート・ストーリーをひとつ。

 

+++++

仕事で遅くなった日の夜、
Aさんは帰宅への道を急いでいました。

 

自宅近くまで来たところ、
街灯の下で男が下を向いてウロウロしています。

 

通りすがりに
「どうかしましたか?」と尋ねると、
「家の鍵を落としてしまったんです」

 

それは大変だと思い、
「お手伝いしましょう」と、一緒に探し始めました。

 

何分か探したのですが一向に見つかりません。

 

「鍵を落とした場所がもっと正確に分かりませんか?」と
Aさんが聞くと、男は
「はい、あっちのアパートの前です」と、薄暗い道を指差しました。

 

「えっ?じゃ、なぜこんな所を探しているのですか?」

「だって、ここの方が明るいじゃないですか」

 

+++++

 

私たちは問題に直面したとき、
ついつい簡単に対応できそうなことのみに目を向けて、
楽に解決しようとしてしまうことがあります。

 

「本当は、 そこじゃないんだけどな・・・」と、
心では感じていても、何だかんだと理由を付けて、
そこから目をそらしてしまう。

 

で、結局、本質的な問題は解決されずに、
また、「そこじゃないんだけどな・・・」という場所で探し続ける。

 

街灯の下で鍵を探している男と同じように、
簡単な答えで済ませて本質に目を向けない
「街灯シンドローム」です。

 

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上司が部下の「街灯シンドローム」を誘発することもあります。

 

部下がミスをしたときに、
「なぜだ!」「どうしてだ!」と威圧的に問い詰めすぎると、
部下は、そのプレッシャーから逃げたい一心で、
答えやすい回答を探してしまいます。

 

「私の不注意でした」

「気がつきませんでした」

「確認不足でした」

 

もちろん、それに懲りて、ミスをしなくなることもあります

 

しかし、その後も同じミスが発生する場合は、
本質的な問題の所在を見誤っていることがあります。

 

もっと、構造的な問題や仕組みの不備、
人間関係的なことかもしれません。

 

部下のその場しのぎの言葉を真に受けて、
あるはずのない鍵を街灯の下で探し続けている
「街灯シンドローム」に陥っています。

 

 

問題を可決するための上司の現場感覚とは、
部下と同じ視点でものを見るということではありません。

 

自分の経験に裏打ちされた、部下とはまた違った視点で
現場を見るということです。

 

 

そうしないと、

チーム全体が「街灯シンドローム」に陥って、
暗闇にある正解に気付かないまま、
いたずらに、時間だけが過ぎることになります。

 

 

 

「それは本当だろうか?」

「他に答えはないのだろうか?」

「なぜ部下はそう言うのだろうか?」

 

上司は、たとえばこのような言葉を
常に自分に投げかける習慣を持つとよいのではないでしょうか。

 


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