櫻田毅オフィシャルブログ

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ブレインストーミングは役に立たない

2015年3月17日

 

前回のコラムで、問題解決の際の落とし穴として
「街灯シンドローム」を紹介しました。

 

『本質的な問題が解決しない「街灯シンドローム」』

 

まあ、会社に勤めているとこのような点に注意しながらも、
みんなで力を合わせて・・・って、言いかけて、
今日のテーマです。

 

 

力を合わせてアイデアを創出する一つの方法としての
ブレインストーミングです。

 

7~8人でワイワイ言いながらアイデアを出すのですが、
私の実務経験上の実感として、
「ブレインストーミングは役に立たない」
と思っています。

 

 

というのも、大きくブレイクスルーするような
アイデアが浮かんだときというのは、
1人で考えているときか、せいぜい2人で話しているときです。

 

通常のブレストでそれが起きたとしても、
実質的なアイデア創出に貢献しているのは2~3人で、
他の人はいてもいなくても同じなのです。

 

 

このことについて、19世紀の末に、
心理学者のマクシミリアン・リンゲルマン氏が行った実験を紹介します。

 

綱の先についた重りを、
最大どれだけの重さまで引っ張ることができるか
という実験です。

 

1人で引っ張ったときに100の重さを引っ張ることができたとします。

次に、2人で力を合わせて綱を引くとどうなるか?

 

1人が100の力を出せば200になります。

あるいは、相乗効果で250までいくかもしれません。

 

 

しかし結果は186(1人あたり93)

3人で行うと、1人あたり85

8人で行うと、1人あたり49!!

 

つまり、人数が増えれば増えるほど、1人あたりの力が発揮できない、
というか、一人一人が手抜きをする! という身も蓋もない話です。

 

 

これは、心理学で「社会的手抜き(Social Loafing)」
または、「リンゲルマン効果」と呼ばれています。

 

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人数が増えることによって他人任せになって手を抜いてしまったり
全力でやっているつもりだが、
無意識下で力が抜けてしまったりするからです。

 

その後、何人もの学者が形を変えた実験によって、
「リンゲルマン効果」の再現性を確認しているようです。

 

 

ブレインストーミングについても同じ事が起きていると思うのです。

 

で、それを踏まえた上での私の結論は、
何人も集めてブレストに貴重な時間を使うのではなく、
必要なときにキーパーソンのみが2~3人であーだ、こーだと言い、
あとの人は自分の仕事をする、

という普通のやり方が一番いい!ということです。

 

誤解なきよう言っておきますが、
「人と話をしているうちにひらめく」
この効果は間違いなくあります。

 

しかし、そこに、7人も8人もの人数は必要ないということです。

 

最低限の人が、100のレベルで頭の中を
スパークさせた状態を維持しながら思考をぶつけ合うから、
良きアイデアが生まれるのです。

 

ただ、ブレストは「みんなで考えた」という
参加者意識の醸成には役に立つかもしれませんが、
そのために時間を無駄にするのもどうでしょうか。

 


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