「自己評価」は成長の促進剤

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仕事を通じて成長していくために必要な要素、
それも重要な要素に「自己評価」があります。

知り合いのファンドマネジャーによると、
良好な運用成績をあげ続けていくためには、
妥協のない「自己評価」の仕組みを
持っていることが大切だとのこと。

例えば、投資した銘柄が順調に値上がりした場合、
会社と顧客からは「よくやった」と評価してもらえる。

しかし、大切なことは、値上がりした理由が
自分が考えていたものと一致していたかどうか。

たとえ値上がりしても
明らかに別の理由だったとしたら、
自分の判断は妥当性を欠いていたことになり
改善しなければならない。

 

おお、そうか!

 

もちろん市場は複雑で、株価が動く理由を
正確に把握することなどできません。

しかし、自分なりの方法によって
判断の妥当性を検証し、
その有効性を常に確認しているとのことです。

それは、
資金を預けてくれた顧客の期待に応えるための、
さらに自分がファンドマネジャーとして
生き残っていくための「自己評価」の姿勢です。

上司や会社による評価は他者評価です。

会社から見た自分の価値を確認する上で、
もちろん大切な情報です。

しかし、他者評価は、
あくまでも他人の基準に基づく他人の評価です。

昇給や昇格、賞与の材料とされるため公正さが必要ですが、
どうしても評価者のバイアスが入ります。

 

最近は、人事評価は社員の成長のためのもの、
と位置づけられるようにもなってきましたが、
本人にとって必ずしも十分な情報が含まれているとは限りません。

 

自分の成長には自分で責任を持つ必要があります。

そのために、ファンドマネジャー氏のように
自分の物差しで自分を測る自己評価の習慣が必要です。

それは、会社が用意した「目標管理シート」にある
自己評価欄とはまた違うものです。

 

何を自己評価するかは人によって異なります。

仕事の成果やそこへの過程などの
業務に関連することかもしれませんし、

ビジネスパーソンとして理想とする自分の姿や
望んでいる人間関係への到達度合いかもしれません。

 

「自分はこうしたい」

「自分はこうありたい」と思うことを

『自己目標』として書き出してみて、

 

「これぞ!」と思うものを数個選んで
評価対象として決めるとよいでしょう。

 

半年以内に良き習慣を3つ定着させる

とか、

今年は、自分の考えで上司を動かした案件を二つ以上つくる

とか、

昨年できなくて今年できるようになったことを3つつくる、とか。

 

自分が納得できるものであれば何でもいいわけで。

 

 

証券会社時代に、仕事で結果を出したKさんに
「やりましたね!」と声をかけたところ、
「ダメなんだよ。偶然に頼りすぎてしまった」とのこと。

 

偶然を引き寄せるのも実力のうちだとは思うのですが、
当人は全く納得していません。

 

「このままでは、もう一回やってもうまくいかない」と、
再現性の無さを問題視しているのです。

 

ここにも、自分に厳しく理想を追い続けている
自己評価の達人がいました。

 

 

他人の基準による他者評価のみに頼るのではなく、
自分の基準による自己評価の習慣を持つこと。

このような姿勢が
成長の促進剤となるのではないでしょうか。

 

 

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