櫻田毅オフィシャルブログ

油をくすねていた売り子を見つけた油屋・斎藤道三。最高の経営判断で店も客も売り子もウハウハに!

2016年11月8日

 

司馬遼太郎の『国盗り物語』の中に、
若き日の斎藤道三の
次のようなエピソードが出てきます。

 

 

僧侶から還俗したのち、
入り婿としてとなった京都の油屋で、
道三は売り子たちの悪徳を発見する。

 

売り子がマスで量った油を客の壺に入れるとき、
ほんのわずかをマスの底に残して、
それを溜めて着服しているのだ。

 

客も店も黙認してきた油屋業界の慣習のようだ。

 

道三はこの悪しき慣習をやめさせ、
客自身の手で油をマスから自分の壺へ
一滴残らず移し替えてもらうようにした。

 

これが、誠実な商いとして評判となり
客が次々と増えていった。

 

 

さて、ここで道三の面白いところは、
慣習とはいえ不法に油を着服していた売り子への対応である。

 

売り子の利益も認めてやったのだ。

 

マス残しの油と同量のものを、
店から無料で売り子にあげることにした。

 

既得権を取り上げられそうになっていた売り子は大喜び。

 

しかも、売った油の量に応じて、
おおっぴらに油がもらえるとなり、商売にも精を出す。

 

これまでは、
朝、担ぎ出した油を売りつくすと
仕事を終わっていたのだが、
店に戻って何度でも売りに出るようになり、
店の利益もうなぎ登り。

 

 

結局、店も売り子も客も、
全員ハッピーなwin-win-win!

 

 

というエピソードです。

 

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慣例とはいえ、
客をだますようなことはやってはいけないと、
マス残しをやめさせるところまでは、
そりゃそうだよな、という話です。

 

しかし、
売り子がやる気を無くさないように、
いや、もっとやる気を出すように、
不法にくすねていた油を売上に応じて
正式に支給するようにした!

 

客も喜ぶ、売り子もウハウハ、
店も繁盛といった結果をもたらす、
「思考のイノベーション」です。

 

 

組織運営や企業経営上、
正しいことや合理性を追求することは当然のことですが、
そこに人の気持ちを動かす要素を含めることが、
良い結果を生み出すための大きな要因です。

 

やみくもに効率性を追求して、
これまでのやり方を否定し、
自分のやり方を一方的に押しつけてしまうと、

メンバーのモチベーションが下がり、
効率化した分以上の生産性の
低下を招くことさえもあります。

 

1割効率化したが、メンバーのやる気は5割下がった、

な~んてことにもなりかねませんね。

 

多少、効率性は悪くても、
メンバーが自分で考えて主体的に行っていることは
尊重すべきです。

 

 

ただし、問題点はしっかりと指摘し、
より良くなるための改善策も
本人たちに考えてもらう、

このようなサポートをできるのが、
チームで成果を出していけるリーダーです。

 

 

チームの成果は、
仕組みやルールなどの合理性・効率性と、
人の労働意欲や改善意欲の総和で決まります。

 


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