櫻田毅オフィシャルブログ

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「仕事の成果と部下育成のバランスをとる」という甘え

2015年7月28日

 

高校野球の県予選真っ盛りですが、
ちょっとだけ、陸上競技をイメージしてみましょう。

100m先のゴールを目指して走るときと、
800m先のゴールを目指して走るとき、
はたして同じ走り方をするでしょうか?

そんなことはないですね。

もちろん、ゴールに応じた走り方をします。
そうしないと、良いタイムも出ないし、競技にも勝てません。

 

 

実は、仕事も同じです。

企業研修などで
このような管理職の言葉をよく聞きます。
「会社からは部下育成に時間を割けと言われるし、
現場では厳しく成果も求められます。
どうしたら、両者のバランスがとれるのでしょうか?」

 

部下育成のために時間を割いていると
スピードが遅くなって成果に影響する。

逆に成果を出すことに集中すると
部下のことなんか構っていられない。

乱暴に言うと、こういうことらしいのです。

 

もし、この悩みを解決しようとして、
「バランスがとれた部下育成と仕事の成果」
をゴールとして設定したとします。

そうすると、どちらかを少しずつ犠牲にしながら
落ち着きどころを探るといった
仕事の仕方(マネジメント)になるでしょう。

そして、最大限うまくいったときの結果は
そこそこ成果が出て、そこそこ人が育っている状態です。

 

これで本当によいのでしょうか?

 

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私がこれまで見てきた、

抜群に仕事のできる優秀なマネージャーたちの
考え方はこうです。

 

「高い水準の目標をクリアするためには、
部下たちが高速で成長して、
一刻も早く強いチームを作ることが必須である。
だからこそ、何とかして短期的な成果を維持しつつも
部下育成に多大なエネルギーを使う」

 

したがって、彼らのゴールは、
成果と育成を両立させながら強いチームを作ることです。
そこに、
バランスをとるという発想などありません。

 

そうすると、先ほどの
どちらかを少しずつ犠牲にしながら
落ち着きどころを探る、といった
やり方とは異なるマネジメントになります。

 

仕事の成果を犠牲にしないために
自分がどこまでプレーヤーとしてやればよいか

部下が短期間で自律的に行動ができるように
なるには、どう動機づければよいか

チーム全体の生産性を最大にするためには
何を重要視すれがよいのか

 

もちろんハードルは高く、きつい思いもするでしょうが
あるべき姿としてそこにゴールを設定すれば、
妥協や甘えの余地のない必死の工夫をするようになります。

 

 

かつて、官僚的な体質で破綻した
ある企業の立て直しを行った方が、
当時の社員たちについて
このような内容のことを言っていたそうです。

 

「彼らは、何かというとすぐに
トレードオフという言葉を持ち出す」

トレードオフとは、どちらかを選べば
もう一方を犠牲にせざるを得ないという状態のことです。

「なぜ、両立できる道はないかと
必死に考え抜くことをしないのだろうか。

その甘えた体質が思考を停止させ、
中途半端な結果を出し続けてきた結果がこれなのだ」

 

 

ゴールをどう設定するかによって
走り方が違ってきます。

 

バランスをとるとか
トレードオフといった常識的な価値観を
一度疑ってみてはいかがでしょうか。

 

関連する内容を、こちらの書籍で紹介しています。

『外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント』

 

+++++

Tetumemoさんが書評で取り上げてくださいました。

ありがとうございます!

 

本書では典型的な昔ながらの管理思考に陥りやすい
管理職の考え方を、逆転思考という切り口で説明してくれている。

なかでも、なぜ?を5回繰り返すと本質がわかるというような
ロジカルシンキングの基本をバッサリと管理思考だと切り捨て、
逆転思考では「他には?」と聞くという展開には
驚きと深い納得が得られた。

tetumemo

 


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